2013年01月21日-01月25日
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中国製のハイエンドサーバ「浪潮天梭K1」が発売

2013年01月23日

 科学技術部(科学技術省)、中国銀行業監督管理委員会、浪潮集団は北京で22日、中国初の独自開発のコア技術を搭載したハイエンドサーバ「浪潮天梭K1」の完成・発売を発表した。中国はこれにより、米国・日本に続き同技術を掌握した第3の国となった。中国情報化建設の自主化・可制御化に向けた重要な一歩であり、情報ネットワークのコア設備を他国に依存していた局面が打開された。人民日報が伝えた。

 「浪潮天梭K1」は「第11次五カ年計画(2006-2010)」期「863計画(ハイテク研究発展計画)」の重大プロジェクト「ハイエンド・フォールトトレラントコンピュータの開発と応用普及」の成果であり、研究期間は4年間、研究費7億5千万元が費やされた。

 中国は長期にわたり高性能サーバーを輸入に依存しており、技術および市場はIBMやHPなどの世界大手企業に独占されてきた。調査によると、中国で販売されているサーバシステムの価格は米国の2.4倍に上るという。

 ▽高性能サーバーとは?

 高性能サーバーは、処理能力が一般のサーバーの数十倍に上るサーバーを指す。金融、電気通信、エネルギー、交通などの重要業界におけるコアシステムであり、動作に支障があれば関連業界に大きな影響が及ぶ。

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