2013年01月28日-01月31日
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教育部の学科評価 優秀学科は名門大学が多数占める

2013年01月30日

 中国教育部学位・大学院教育発展センターは北京で29日、2012年学科評価結果を発表した。95の一級学科のうち、北京大学が16学科、清華大学が14学科、中国人民大学が9学科でそれぞれ1位を獲得し、全体の約4割を占めた。中国新聞社が伝えた。

 1位を獲得した北京大学の一級学科は主に人文科学、理学、基礎医学に集中した。清華大学は工学に、中国人民大学は社会科学や管理学に集中した。

 今回の評価は、5000人余りの専門家が1年をかけて実施した。評価対象は、大学院教育と学位授与の資格を持つ一級学科で、大学や研究機関など計390以上の機関の4200余りの学科が対象となった。

 一部の大学ランキングは、院士の数、科学研究経費、論文の数といった「紋切り型」の基準を採用しているが、今回の評価は学科の特徴に基づき異なる指標を設定した。中国人民大学の呉暁求学長補佐は、「特色に基づき異なる指標を設定したことで、大学の特色ある学科設立の効果を科学的に反映することができた。専門的な大学・院の得点が大幅にアップし、大学の全体的な強み、特色、発展の状態を客観的に示した」と指摘した。

 中国教育部学位・大学院教育発展センターの李軍主任は、「大学院生の育成および学位授与の品質に客観的な情報を提供することで、参加機関に学科の現状を理解させ、学科の中身の充実化を促すことが評価結果の発表の目的。これは学生が学科を選択し、社会各界が関連学校・科学研究機関の学科建設状況を理解するための参考材料となる。ただし、どのような評価にも限界があるため、得点ばかりを注目するのではなく、データを合理的に活用してもらいたい」と語った。

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