2013年02月04日-02月08日
トップ  > 科学技術ニュース>  2013年02月04日-02月08日 >  衛星測位システム「北斗」 スクールバスにサービス提供

衛星測位システム「北斗」 スクールバスにサービス提供

2013年02月06日

 全国スクールバス北斗サービス管理システムがこのほど専門家チームの検査に合格し、正式に運営を開始した。同システムの端末は、中国スクールバスの標準装備となり、全国の150-180万台のスクールバスに取り付けられる。人民網が伝えた。

 同システムは、車両の状況、メンテナンス状況、運転ルート・時間、ドライバーの指紋などの情報を収集し、衛星測位システム「北斗」によりリアルタイムのモニタリングを行う。同システムはスクールバスの位置を随時特定し、不安要素(速度超過、路線変更など)が生じた場合、運転手に対して自動的に警告を行う。同システムのリアルタイムモニタリング設備は、社内の状況、人数、温度などの指標を検査し、人為的な事故の発生を防ぐ。

 同システムは「北斗」を利用している。「北斗」は米国のGPS、ロシアのGLONASS、欧州のガリレオに続く世界4位の衛星測位システムだ。「北斗」は高精度の位置測定、ナビゲーション、時刻配信サービスを提供する、ナビゲーション・通信サービスを融合させたシステムだ。同システムの使用により、国内スクールバスの安全分野の空白が埋められ、中国が独自に運行するグローバル衛星測位技術が新たな段階に入った。同システムは、幼稚園児・小学生の安全を保障する。

 同システムは、中興恒和衛星応用科技股フェン有限公司と中国教学儀器設備有限公司が共同開発したもので、すでに安徽省鳳陽県や明光市などで試験的に使用されている。

※掲載された記事、写真の無断転載を禁じます