2013年03月04日-03月08日
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ハイセンス、シンプルなスマートテレビに注力

2013年03月12日

 全国人民代表大会代表、中国の家電大手「海信集団」(ハイセンス)董事長の周厚健氏は記者の取材に対して、「スマートテレビ向けOSの重大革新を前提とし、当社は非常にシンプルなスマートテレビを発売する」と表明した。新京報が伝えた。

 全国人民代表大会代表に4期連続で出席している周董事長は、両会(全国人民代表大会・全国政治協商会議)中にテレビ業界に関する観点を示した。周董事長のスマートテレビ業界に対する中心的な観点は、「テレビ業界のチャンスはリモコンにあり」、「シンプルは、世界テレビ産業の新たな軸になる」だ。

 周董事長はスマートテレビ市場について、「今年はスマートテレビ応用の元年だ。統計データによると、テレビ消費者の9割は現在、スマートテレビの購入意向を持っている。しかし消費者が直面しているスマートテレビは、操作画面が複雑、コンテンツの検索が困難、アプリの速度が遅いといったさまざまな問題を抱えている」と指摘した。

 周董事長は、「スマートテレビが持つ多くの機能は、消費者に新たな娯楽をもたらす。しかし複雑な操作、ボタンが増え大型化するリモコンは、消費者の利便性を著しく損ねている。当社は新たな競合に巨額の資金を投じ、消費者の手間を省いていく。当社は消費者の利便性に基づき、スマートテレビのOSの革新を行い、消費者に喜んでもらえるシンプルな製品を発売する」と述べた。

 周董事長の指す「シンプルなテレビ」は、中国・米国市場で同時に発売される。

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