2013年03月11日-03月15日
トップ  > 科学技術ニュース>  2013年03月11日-03月15日 >  世界最大の地震速報システムが建設完了

世界最大の地震速報システムが建設完了

2013年03月19日

 成都ハイテク減災研究所が18日に明らかにしたところによると、同研究所はこれまでに、40万平方キロメートルをカバーする地震速報システムを構築した。同システムは37万700平方キロメートルをカバーする日本の地震速報システムを上回り、世界最大の地震速報システムになった。京華時報が伝えた。

 同システムは、甘粛省・陝西省・四川省・雲南省など8つの省・直轄市の一部地域に設置された1213基の地震モニタリング装置と速報センターから構成され、さまざまな方式による情報受発信を実現する。同システムの総価値は1億6000万元(約24億円)に達する。同システムはカバー区域およびその周辺の8000万人の住民、高速鉄道・地下鉄・化学工場・原発などのライフラインに地震速報サービスを提供する。

 同システムは現在までに、1200回以上の地震を通じて検査を実施しており、2013年2月19日に雲南省巧家で発生した壊滅的な地震の速報に成功した。これは◆川県の被災地で発展した技術が、中国のその他の地域の防災・減災に役立てられていることを示すものだ。

 *◆はさんずいに文

※掲載された記事、写真の無断転載を禁じます