2013年04月15日-04月19日
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コカ・コーラ プラントボトルを中国で採用

2013年04月17日

 植物が私たちの身近にあるペットボトルに変身する。コカ・コーラ社は上海で昨日、この世界で最も先進的なグリーン包装科学技術を、世界24カ国に続き中国で採用することを発表した。京華時報が伝えた。

 コカ・コーラ社は、「プラントボトルは当社の長年に渡る、世界包装分野における革新的な進展だ。これは世界初の30%の再生可能な植物を原材料とした、100%リサイクル可能なペットボトルだ。プラントボトルは、世界で初めて大規模商業化を実現した植物由来のペットボトルだ」と表明した。伝統的な100%石油に依存していたペットボトルとは異なり、プラントボトルは再生不可能な資源への依存を軽減し、二酸化炭素排出を削減できる。

 このプラントボトルは中国で、888ミリリットル・1リットルの炭酸飲料(コカ・コーラ、スプライト、ファンタ)に用いられ、上海・杭州・天津・遼寧の4市場で発売される。プラントボトルを採用した商品には、「植物環境保護ペットボトル」の特殊な表示がされる。

 コカ・コーラ社は、北京を含む全国その他の市場における発売時期について、「中国普及の経験に基づき、今後の計画を定める」としたが、「2020年までに、中国で販売する商品を含むすべてのペットボトル飲料に、プラントボトルを採用する」と約束した。

 コカ・コーラ社は昨日、新しいペットボトルの採用による価格変動についても否定し、同技術を同業者と共有し、グリーン環境保護を推進し、大規模生産によりコストを削減させる意向を示した。

 コカ・コーラ社が同技術を商業化させたのは2009年末で、現在までに3年余りが過ぎている。世界20数カ国で、これまで140億本のプラントボトルが使用されており、今年の3カ月余りの期間だけでも石油を30万バレル節約し、二酸化炭素排出量を約13万5000トン削減した。

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