2013年04月22日-04月26日
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中国科学院、蘆山地震とブン川地震の関連性を指摘

2013年04月25日

 中国科学院が23日に明らかにした情報によると、同院のチベット高原研究所と地質・地球物理研究所の科学者は共同で「4月20日蘆山地震の震源破裂過程インバージョン解析結果」を発表し、蘆山地震はブン川地震(ブン=さんずい+文)との間に高い関連性を持ち、ブン川地震の強い余震であるとすることができるとした。中国新聞網が伝えた。

 一方で、中国地震台ネットワークセンター地震予報部の蒋海昆副主任は、蘆山県で発生したマグニチュード7の地震はブン川地震の余震ではないと表明した。同氏は、「蘆山地震の破裂の形式はブン川地震と酷似している。地震の分布を見ると、今回の地震はブン川地震の震源地から約100キロ離れた地点で発生したが、ブン川地震の余震は半径約60キロに分布している。全体的に見て、今回の地震はブン川地震の余震ではないが、ブン川地震発生後の応力再調整と一定の関連性を持つ」と分析した。

 蘆山地震の発生後、中国科学院のチベット高原研究所と地質・地球物理研究所の研究者は地震データ資料をダウンロードし、地震震源メカニズムと震源破裂過程の研究を行い、蘆山地震の震源破裂過程インバージョンの初歩的な解析結果を導き出した。

 蘆山地震は震源の深さが10.2キロに達するM6.7の逆断層型地震で、断層面で破裂が集中的に生じた。主震と余震は竜門山断層帯の南西に位置する彭県―灌県断裂帯に分布しており、2008年5月12日のブン川地震の発生後のクーロン応力増強区域内に位置する。また両者の震源の性質はいずれも逆断層型を中心としているため、蘆山地震はブン川地震との間に高い関連性を持ち、ブン川地震の強い余震であるとすることができる。

 中国科学院測量・地球物理研究所の専門家は、蘆山地震の震源の破裂過程を研究・分析した結果、「蘆山地震は逆断層型の内陸の強震だ。今回の地震の位置はブン川地震によるクーロン応力増強区域と一致しており、ブン川地震は蘆山地震の発生を促した可能性がある」とまとめた。

 同研究所の科学者は、2008年のブン川地震の発生後、周辺断層のクーロン破裂応力場への影響を計算し、竜門山断裂帯の南部にクーロン応力増強の現象が見られるとした。そのため竜門山南部の断層でクーロン応力が強化され、地震の危険性が高まった。ブン川地震が引き起こしたクーロン応力の変化が、蘆山地震の発生を促した可能性がある。

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