2013年05月13日-05月17日
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4地域で5年内に地震速報システム構築へ

2013年05月15日

 中国とロシアの地震専門家による地震速報システムに関する交流会が14日行われた。中国地震局の専門家は、中国が首都圏、福建、四川・雲南省および陝西・甘粛・寧夏の「南北地震帯」、新疆の4地域で、5年以内に地震速報システムを構築することを明らかにした。完成すれば、これらの地域の市民は携帯電話やテレビ・ラジオどを通じ、地震発生から10秒以内に情報を受け取ることができるようになる。新京報が伝えた。

 交流会には中国地震局工学力学研究所の馬強副研究員と、中国地震局地球物理研究所の楊大克研究員が出席し、「国家地震烈度速報(注:烈度は中国で使用されている12段階の震度階級)および地震速報プロジェクトはすでに立案のプロセスに入った。5年以内に5千あまりの観測点からなる烈度速報・地震速報システムを構築する」と語った。

 同プロジェクトは地震速報・烈度速報の2つからなる。地震速報は、地震が発生した後、電波と地震波の時間差を利用し、震源地から離れた地域にゆれが伝わる前に速報を伝えるというもので、日本で幅広く応用されている。烈度速報は、地震の基本パラメータ(震度や烈度)を伝えるというもので、現在中国では、コンピュータによる自動速報の後、手動による正式な速報という方式を通じ、2分以内に発表することができる。


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