2013年07月01日-07月05日
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中国のバイオガス産業 実用化段階に突入

2013年07月03日

 中国科学技術部が2日に開催した「バイオガス産業ビジネスモデル応用推進現場会」で、出席者は「中国のバイオガス技術・産業はすでに実用化段階に入っている。中国は今後、国内市場に適した実用化発展モデルを重点的に模索し、バイオガス産業の発展を促す」と述べた。人民日報が伝えた。

 中国科学技術部の万鋼部長は、「バイオガス産業の発展は、大気汚染改善、生態環境保護に向けた効果的な手段であり、クリーンエネルギーの発展により化石エネルギーの不足を補い、エネルギー安全を保障するための重要な力となる。中国はバイオガス産業の発展すう勢を正確に把握し、多元化・市場化のビジネスモデルを洗練・推進することで、規範化された技術集約・加工フローを形成する必要がある。また、基準を制定し、専門的な運営サービス・システムの構築を模索し、バイオガス科学技術模範企業・科学技術産業化拠点を建設し、バイオマス戦略的新興産業を育成・形成する」と表明した。

 中国科学院広州エネルギー所の馬隆竜研究員は、「バイオガス産業が実用化されなければ、今後の発展は国家政策の変化により衰退するだろう。実用化は、産業発展の唯一の正確な道だ」と指摘した。

 バイオガスは低炭素のクリーンエネルギーであり、生産過程においてさまざまな廃棄物を使用でき、環境汚染を効果的に緩和すると同時に、利用の際に大気汚染物質と温室効果ガスの排出を削減できる。情報によると、バイオガスの総生産量は、EU、中国、米国が特に多い。バイオガスを利用する主なビジネスモデルには、コジェネレーション、車用バイオガス、バイオガスパイプの3種類がある。

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