2013年08月12日-08月16日
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中国工業・情報化部 ハッカー地下産業チェーンの取締り強化

2013年08月15日

 中国工業・情報化部(工業・情報化省)は14日に発表した「ハッカー地下産業チェーンの警戒・取締りの特別行動計画に関する工業・情報化部の通知」の中で、「ハッカーの地下産業チェーンの蔓延を抑制し、ネットワーク環境を浄化し、ユーザーと企業の実質的な利益と財産の安全を守るため、2013年8月から12月にかけて、ハッカー地下産業チェーンの警戒・取締りの特別行動を実施する」と発表した。中国工業・情報化部は発表した行動計画の中で、「情報ネットワークの急速な発展と普及に伴い、日常業務・生活におけるネットワークへの依存度が高まっている。経済的利益に誘惑され、情報の窃盗、DDoS攻撃、ネットフィッシングを代表とするハッカー活動が急増のすう勢を示しており、地下産業チェーンを形成し、インターネットユーザーと企業の実質的な利益を著しく損ねている。近年、通信・インターネット業界で一連の措置を講じ、ハッカー活動の警戒・取締りを行い、一定の成果を得た。しかし関連する問題は依然として深刻だ」と指摘した。北京晨報が伝えた。

 今回の行動の主要任務は次の通り。(1)「トロイの木馬とボットネットのモニタリング・処罰のメカニズム」の施行を徹底し、トロイの木馬とボットネットに対するモニタリングと判断を強化し、大規模なトロイの木馬およびボットネットをコントロールするメインコンピュータとドメイン名の調査を重視し、認証を強化し、コントロールを受けたコンピュータの処置方法を模索する。(2)政府・金融・メディア・ECなどを偽ったウェブサイトのモニタリングと判断を強化し、業界の自主改善方式によりフィッシングサイトのドメイン名を処理すると同時に、フィッシングサイトを制御するメインコンピュータに対する取締りを拡大する。(3)「モバイルネットワークのマルウェアのモニタリング・処罰のメカニズム」の施行を徹底し、モバイルネットワークのマルウェアに対するネットワークモニタリングを強化し、モバイルネットワークアプリのセキュリティチェックを行い、コントロールを受けたユーザーが多く、ダウンロードランキングで上位に入るモバイルネットワークのマルウェアの調査を重視する。

 中国工業・情報化部はまた、ネット上におけるボットネット、偽の財産、ユーザーの個人情報の販売および、サイバー攻撃のサービス提供に対するモニタリングを実施し、ハッカー活動により利益を獲得している主体に対する関連性の分析を行い、通報のメカニズムを構築する。悪意ある料金の消費、悪意のあるバナー広告などより利益を得ているSPやウェブサイトなどに対して、法に基づき処分し、業務提携の一時停止や情報公開を実施する。

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