2013年08月26日-08月30日
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蚊よけ、催眠、犬語翻訳--役に立たないアプリを総まとめ

2013年08月28日

 スマートフォン向けに種種雑多なアプリが開発されており、生活・ニュース・経済・医療・ゲームなどさまざまな分野に及んでいる。アプリに依存している人も多く、何をするにしても先にアプリで調べてからという習慣を身につけている。北京晨報が伝えた。

 ある夫婦がスイカを購入する際に「スイカ選択アプリ」を利用したところ、その店のスイカの品質がすべて劣悪と表示された。これにより果物売り場は大騒ぎとなり、110番通報する人まで出た。最終的に、騒ぎの張本人は役立たずの「スイカ選択アプリ」であることが明らかになった。役に立たないのはこれだけではない。次に紹介するアプリはいずれも強者ぞろいだ。

 ●蚊よけアプリ

 説明:電子蚊よけ器はハイテク技術を採用し、高周波音(空に向け発信されるラジオ局の電波に似ているが、一般的なラジオ局の電波より波長が短く高周波)を発生させることで、周囲の虫を駆除できる。

 専門家:「超音波蚊よけ」には確たる根拠がない。蚊よけが可能な超音波は4万Hz以上で、携帯電話用スピーカーや家庭用スピーカーの能力をはるかに上回っている。ゆえに理論的には成立したとしても、携帯電話により蚊よけを実現するのは完全に不可能だ。

 ネットユーザー:使ってみて驚きだ。虫さされがいつもより3割増えた気がする。

 ●催眠アプリ

 説明:睡眠用BGM、鳥の鳴き声、波の音などを集め、睡眠に適した環境をシミュレートし、利用者が眠りに落ちるペースを加速し、睡眠の質を高める。

 専門家:アプリは自然界の音を真似ているが、効果的とは限らない。しかし完全に否定することもできず、個人の好みによって決まる。睡眠時に音がしない方が良い人もいれば、睡眠用BGMによって眠りやすくなる人もいるが、他の人にとっては雑音かもしれない。曲を聞きながら眠るとすれば、携帯電話を枕元に置く必要がある。そうなれば強い電磁波を浴びることになり、安全リスクが生まれる。

 ネットユーザー:鳥の鳴き声がこんなに耳障りだなんて。眠たかったのにうるさくて目が覚めた。アプリを停止したら世界が静かになり、たちどころに眠りに落ちた。

 ●心拍数測定アプリ

 説明:指を携帯電話のカメラのレンズに当てると、アプリは自動で携帯電話のフラッシュをたき、指の皮膚に強い光を浴びせる。その際にカメラにより、指の皮膚表面の色の小さな変化を調べ、心拍数に関するデータを取得する。

 専門家:これらのアプリは加速度センサーを測定方法として採用し、光センサーにより血液の些細な色の変化を識別する。しかし携帯電話の照度と測定の精度が異なるため、結果に大きな差が生まれる。これを健康診断の理論とするには、根拠が不足している。

 ネットユーザー:運動前は心拍数が1分間に80回だったが、運動後は66回になった。まさか自分のスタミナがこれほど良いとは思わなかった、汗だくになっても心拍数が増えずに減るとは。

 ●犬・猫語翻訳アプリ

 説明:アプリを立ち上げ、携帯電話のマイクをペットに向ける。ペットが鳴き声を出すか動作を行えば、それを自動で人類の言語に翻訳する。同アプリはさらに、人類の言語を動物語に翻訳する機能を持っている。

 専門家:猫や犬などの動物には確かにそれぞれの言語が存在するが、人類は現在もその仕組みを明らかにしていない。このようなアプリは娯楽的なものであり、楽しければそれでよく、本気にする必要はない。

 ネットユーザー:ずいぶん試してみたが、うちの犬は「ママ、お腹すいた!」しか言わない。この食いしん坊は、パパとママの区別もつかないのか。こんなアプリは却下だ。

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