2013年09月23日-09月27日
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中国の微生物株数が4万株に 保存と使用を強化

2013年09月24日

 微生物は最も豊かな多様性を持つ生物だ。中国が保有する微生物株数はすでに4万株以上に達しており、バイオ科学研究およびバイオ技術革新に向け、持続的・安定的な研究資源を提供している。科技日報が伝えた。

 23日に開幕した第13回世界微生物株保存会議において、中国科学院微生物研究所の東秀珠副所長は、「中国の微生物株保存は多様性の拡大、培養技術の改善、研究水準の向上を必要としており、保存している微生物株の機能分析も発展させなければならない」と指摘した。

 同会議に出席した世界の生物資源保存界の専門家・学者らは、▽保存センターから生物資源センターへの発展、▽微生物使用プラットフォームの建設加速、▽微生物の生物多様性および代謝機能の多様性などのテーマを巡り、微生物資源の発掘・利用の新展開について共に模索し、微生物の地球温暖化・環境悪化・エネルギー不足・人類の健康など世界的な問題へのさらなる貢献を促した。

 東副所長は、「微生物資源の高品質で長期的な保存は、微生物資源の分類・鑑定・機能研究・開発利用などを保障する。各国はすでに多くの微生物株の保存部門を設立し、微生物株の保存(特許を有する微生物株の保存を含む)、微生物株の鑑定、活性物質の測定、ゲノム解析といった、多様化された技術サービスを提供している」と説明した。

 中国で保存量が最多の、世界トップ10の保存センターである中国科学院微生物研究所中国普通微生物株保存管理センターは、微生物株の保存の他に、微生物株の共有・使用の発展に取り組んでいる

 3-4年おきに開催される世界微生物株保存会議が中国で開催されるのは今回で2回目で、中国科学院微生物研究所が主催した。

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