2013年10月14日-10月18日
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キーロガー装置 アカウント・パスワードを窃盗

2013年10月21日

アカウントやパスワードの入力を記録できる「キーロガー装置」が、この数日間に渡りネット上で注目されている。あるネットユーザーはIT情報サイト「果殻網」で、キーロガー装置が確かに存在し、人々が想像するよりも危険であることを報告した。人民網が伝えた。
 ◆USBに似た外観
 中国中央テレビ「財経チャンネル」の公式微博(ウェイボー・ミニブログ)は10月15日、「ネットカフェや公共の場でネット接続する際に、写真と同じようなものがキーボードのケーブルの先につながれていた場合、そのパソコンの使用を避けるべきだ。キーボードのケーブルとサーバーのUSB差込口をつなぐ目立たない設備だが、キーボードの全操作を記録することができる。QQ(インスタントメッセンジャー)や支付宝(決済サービス)のパスワード、さらに銀行口座のパスワードも記録されてしまう」と投稿した。
 この投稿では情報源が提供されなかったが、すぐに話題沸騰となり、昨日夜10時現在でその転載件数は4000回に達した。コメントを見ると、多くのネットユーザーは投稿内容に対して半信半疑の態度を示している。某ネットユーザーは、「写真を見る限り、いわゆるキーロガー装置とされているものは、ただのUSB切替器に見える」と指摘した。
 ◆本当に情報窃盗のツールか?
 洛陽師範学院情報・技術学院実験室所長の陳向奎氏は、「PCとキーボードを繋ぐこのような切替器は、理論上は確かに入力情報を記録できる可能性がある。もしその場合、切替器を取り付けたパソコンでキーボードを使いパスワードを入力し口座振替を実施すれば、犯罪者は記録されたデータを取り出し、ユーザーのアカウントやパスワードを分析・抽出することができる」と指摘。「これはパソコンの外付けの設備であるため、キーボードのデータを無差別に収集・記録する。またウイルスソフトに影響を及ぼさないため、検出されることもない」と語った。
 陳氏は市民に対して、「ユーザー情報を窃盗する設備は、キーボードを利用したものが多い。タイピングをするだけで、ユーザーの操作の過程が記録される。ゆえに公共の場でパソコンを使用する際に、重要なアカウントやパスワードを入力する場合は、マウスを使って画面上のキーボードをクリックするべきだ」と注意を促した。

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