同済大学航空航天・力学学院教授の沈海軍氏は21日、同学院の小型飛行機実験室の教員・学生が、新たに開発した小型飛行機の飛行に成功したと発表した。同機は最新の3Dプリント技術を採用した。中国新聞網が伝えた。
摩訶不思議で興味深いハイテク技術である3Dプリント技術は近年、徐々に人々に注目されるようになってきた。3Dプリント技術は現時点でも初歩的な段階にとどまっており、使用される材料の種類が少なく、印刷物のサイズが小さく材料の強度が低いといった制限があるため、飛行機模型の部品製造を試みる、もしくは飛行不可能な小型飛行機の模型を作ろうとする航空会社・個人は少ない。
沈氏によると、3Dプリンタで製造した小型飛行機の試験飛行成功は国内初の事例であり、小型飛行機の設計・製造における同技術応用の可能性を示した。
3Dプリンタのサイズ面の制限があるから、同実験室の同小型飛行機のサイズは28cmとなった。一連の入念な設計を経て、同機は「高翼機・前部けん引・後輪式離着陸装置・尾翼・矩形翼・水平尾翼・三角形垂直安定面・半円形方向舵・揚力面透かし彫り・杭型機体」の構造となり、翼型は平板翼を採用した。最終的に飛行機のCAD電子図面は3Dプリンタが識別できるSTLに変換された。