2013年10月21日-10月25日
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「中国式顔面移植手術」が成功 少女が笑みを取り戻す

2013年10月30日

 福建省ホ田市(ホ=くさかんむりに甫)出身の許剣梅(17)さんは10月29日、福建医科大学付属協和病院で「顔面移植手術」を受けてから14日目を迎え、「中国式顔面移植手術」の福建省初の成功例となった。中国新聞網が伝えた。
 同病院の整形外科副主任医師の江成鴻氏は、「許さんは5歳の時に火災で重度のやけどを負い、顔面と両手の重度熱傷の面積は約95%に達した。医師は伝統的な皮膚移植による整形治療だけでは、容姿と器官の機能を取り戻せないと判断し、顔全体の移植手術を決定した」と説明した。
 江氏によると、「中国式顔面移植手術」は、世界の先進的な整形外科技術を採用し、伝統的な他家移植の数多くの難題を回避し、自身の顔面の特徴を取り戻す上で有利であるという。かつての容姿により近づける新たな顔は、未来の顔面再現技術および整形外科技術の最新の流れを示すとされている。江氏は、「検査状況を見る限り手術は成功だ。移植後の新たな皮膚の血流が良好で、五官が正常に機能している」と語った。
 許さんは今後さらに癒合および表情などのリハビリを受ける必要があり、医師も顔面の傷跡や一部の細かい点に「微調整」を施す。福建省婦女連合会、福建省婦女児童発展基金会は、許さんに支援の手を差し伸べるよう社会に積極的に呼びかけている。写真は顔面移植手術を受けた許さんが29日、同医院の整形外科医師に付き添われ、10数年ぶりに鏡に向かい笑顔を見せる様子。

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