2013年11月11日-11月15日
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TD-LTE周波数帯の割当が発表、中国移動は130MHz帯を獲得

2013年11月20日

 19日開かれた「TD-LTE技術・周波数帯シンポジウム」において、政府および監督管理部門はTDD方式の周波数帯の使用について詳細に説明し、3大通信事業者にTD-LTE規模拡大試験の周波数帯を割り当てた。中国広播網が伝えた。
 中国移動(チャイナ・モバイル)は130MHz帯を獲得、それぞれ1880-1900MHz、2320-2370MHz、2575-2635MHzの帯域。
 中国聯通(チャイナ・ユニコム)は40MHz帯を獲得、それぞれ2300-2320MHz、2555-2575MHzの帯域。
 中国電信(チャイナ・テレコム)は40MHz帯を獲得、それぞれ2370-2390MHz、2635-2655MHzの帯域。
 アナリストは、年内に交付される4Gネットワークの営業許可証が、TD-LTEしか採用しないことが確実視されていると指摘した。TD-LTEの周波数帯の割当を見ると、中国移動:中国聯通:中国電信の比率は13:4:4となっている。中国移動の割当が多くなったことから、来年第3四半期頃に中国聯通と中国電信がFDD-LTE許可証を獲得すると予想される。
世界的には、700(800)MHz/1.8GHz/2.6GHzが4Gの3大主流周波数帯となっている。中国の700MHzの周波数帯は国家広電総局に独占されており、取り戻すことができない。
 中国工業・情報化部(省)による今回のTD-LTE周波数帯の割当を見ると、中国移動が1800MHzの帯域を獲得したほか、3社はいずれも高周波数帯を使用しTD-LTEネットワークを構築する。これは3社の基地局の計画と、設置場所に課題を突きつける可能性がある。
 3G時代において、中国電信のCDMA2000は800MHz、中国移動のTD-SCDMAは1800MHzと2.1GHz、中国聯通のWCDMAは2.1GHzの帯域を使用していた。周波数帯は中国移動と中国聯通の3Gネットワークの構築、利用者の体感に大きな影響を及ぼした。
 無線電管理局の謝飛波局長は、「政府と監督管理部門は1.4GHz、3.5GHzをTDD方式の今後の発展に用いることを前向きに検討しており、かつ50GHz以上の帯域を未来のモバイル通信の発展の需要に充てることを検討している」と表明した。

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