4G端末、記者が速度を実測

2013年12月09日

　中国移動（チャイナ・モバイル）の北京支店である北京移動が提供している4G体験端末には、4G携帯電話、MiFi（4Gネットワーク電波を携帯電話・iPad・ノートPCで使用できるWi-Fi電波に変換する）、CPE（4Gワイヤレスゲートウェイ。一般的なワイヤレスルーターに似ているが、より利便性が高く、携帯が可能）の3種類に分かれている。北京晨報が伝えた。
　記者がこのほど使用した端末は、北京移動のMiFiだ。3G時代のモバイルルーターと同じく、MiFiは携帯電話・パソコン・タブレットPCなどのハードの同時接続をサポートし、ネットワークの名称を検出しパスワードの入力を済ませると、4Gに順調に接続することができる。この全過程は、約10秒で完了する。
◆MiFi電波、東五環でも検出可能
　北京移動によると、同社の4Gネットワークのカバー範囲には、東・西・南四環、北五環、石景山、亦荘、園博園などの地域が含まれる。記者は西三環から出発し、三環路を車で走行した。MiFi電波は三環内では比較的安定しており、地図・ナビ機能、ウェブページ閲覧、インスタントメッセージの送受信にフリーズが生じることはなかった。東四環の外に出ても、ほとんどのエリアで4G電波を検出することができ、東五環に近い姚家園地区でもMiFiを正常に使用できた。電波は東五環を離れると、まったく検出できなくなった。
◆35MBの動画、47秒でダウンロード完了
　北京移動の宣伝資料によると、4G携帯電話でネットワークに接続した場合、高品質のMP3を1秒で、高画質の映画を1分でダウンロードできるという。記者が実際に調べたところ、4Gネットワークは確かに高速だったが、MiFiを使用した場合の効果は宣伝資料に及ばなかった。
　西三環内の新世紀日航飯店で、記者がMiFiを利用し、携帯電話で35MBの動画をダウンロードしたところ、47秒で完了した。同じ動画を3Gネットワークでダウンロードすると、3分弱の時間がかかった。北京移動五●松営業店で、記者は4G携帯電話の高速ダウンロードを体験した。記者が4GとUSIMカードを搭載したテスト用の携帯電話を使用し、動画プレイヤーを開いたところ、高画質テレビドラマがすぐに映し出された。下部のバーで時間を進めると、ほとんど途切れることなく、スムーズに動画を楽しむことができた。
◆通信量を消耗
　多くの市民は現在の通信料について、4Gの普及に伴い値下げをするべきだと答えた。北京市民の朱さんは記者に対して、「通信量の消耗がもったいない。映画を2本ダウンロードしただけで、通信量を半分以上消耗してしまった。4Gを使い、映画を1分でダウンロードできるとしても、費用が高額すぎて使えない」と語った。
＊●は木へんに果