2013年12月16日-12月20日
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4G実用化、動画閲覧の他に何ができる?

2013年12月20日

 4Gの到来により、新商品・新アプリが続々登場し、より多くの業界がスマート時代に突入する。人民日報が伝えた。
 ◆予想1 ワイヤレス生中継
 中国国内の多くのメディア関係者、特にテレビ局の記者にとって、4G高速ネットワークは頼もしい助手になる。
 未来のテレビ生中継の場において、記者は巨大な中継車を用意する必要がなくなる。テレビカメラの通信モジュールに4Gネットワークカードを挿入し、現場の通信事業者の4Gネットワークに接続すれば、撮影と同時に高画質の映像を伝えることができる。以前のテレビの生中継は、現場に中継用の特設ルームを設置するか、衛星通信車を利用する必要があった。
 4G高速ネットワークは実用化に伴い、スポーツや重大イベントの生中継に頻繁に活用されるようになる。テレビやインターネットの番組は、ワイヤレス高画質生中継の時代に突入する。
 ◆予想2 スマート交通
 4G高速ネットワークの環境の中で、リアルタイムで撮影・伝送される道路の監視映像は、交通警察のより迅速な都市交通管理に力を貸す。例えば交通中枢、メインストリート、高速道路に移動可能なカメラを取り付ければ、4Gネットワークを通じ、撮影された道路状況をリアルタイムで交通指揮センターに伝送できる。管理者は道路交通状況を即座に判断し、対策を講じることが可能だ。
 またスマート交通の主役である自動車も、4Gネットワークの普及によりスマート化する。自動車がネットワークに接続すれば、自動車の動的情報をリアルタイムで収集できる。また運転手の需要に基づき、自動車に対してモニタリングやサービスを提供できる。中国移動(チャイナ・モバイル)はかつて、上海貝爾股フェン有限公司と提携し、世界初のTD-LTEコンセプトカーを発表した。同コンセプトカーは車とネットワークを実際に結びつけることで、「スマート交通」、「安全救助」など一連の問題を解決した。
 ◆予想3 スマート防犯
 4Gネットワークの高速・少遅延などの特長を利用し、防犯作業もよりスマート化する。例えば住宅地、大型展示会、スポーツの現場において、防犯用に使用していた各スポットの監視設備が、移動可能な高画質監視設備になる。監視が必要なエリアにおいて、防犯スタッフは車載高画質カメラと4Gネットワークを利用し、撮影された高画質映像をリアルタイムで伝送する。
 異なる場面の需要に基づき、防犯スタッフの作業服に小型カメラと、携帯型ビデオエンコーダを取り付けることができる。このシンプルな装備により、防犯スタッフは移動する監視カメラになる。また4G高速ネットワークを利用することで、撮影された映像をリアルタイムで伝送できる。
 ◆予想4 スマート家庭生活
 モバイル高速ネットワークを利用した「スマート家庭生活」も、長年前に提唱された概念だ。中国国内の通信事業者は一部の地方でこれを推進したが、同市場の門が開かれることはなかった。
 中国移動のモノのインターネット拠点は2010年に、「宜居通」と呼ばれる商品を発表した。これを家庭内のセンサーに取り付けることで、監視中の物体の状態をリアルタイムで把握し、収集した情報をモバイルネットワークにより使用者の携帯電話に伝送する。また利用者は携帯電話で家庭内のセンサーに指令を出し、家庭内の物の状態を調節できる。
 4Gの実用化は、通信業界と関連産業に無限のビジネスチャンスを創出し、特にモバイルネットワーク業界に巨大な想像の空間をもたらす。

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