2014年03月03日-03月07日
トップ  > 科学技術ニュース>  2014年03月03日-03月07日 >  中米の科学者、音の伝わる方向を変える装置を開発

中米の科学者、音の伝わる方向を変える装置を開発

2014年03月03日

 アメリカ物理学会(American Physical Society、APS)と南京大学の共同研究チームはこのほど、音場回転機と呼ばれるシンプルな設備を設計した。同装置内の波面を回すことで、音を別の方向から伝わらせることができる。同設備は将来的に、医療機器の正確性を高め、疾患の診断に用いられる可能性がある。関連する研究成果は、「Applied Physics Letters」の最新号に掲載された。科技日報が伝えた。
 研究チームによると、同装置は医療用超音波機器の操作の正確性を高めることができる。音場回転能力は超音波機器のコントラスト比を高め、疾患のある組織の画像化を実現し、現在存在しない手段により疾患を診断できる可能性もある。これは非常に有意義なことだ。超音波機器はその他の画像化手段より割安で、X線を使用することもないからだ。

※掲載された記事、写真の無断転載を禁じます