2014年03月24日-03月28日
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調査船「科学号」、ROVで海底サンプルを入手

2014年03月24日

 海洋科学総合調査船「科学号」に搭載された有索式水中ロボット(ROV)は、このほど1200メートルの深海の潜水を完了し、システムが安定的な制御を維持した。中国科学院海洋研究所からの情報によると、今回の潜水により南中国海北部・冷水湧出帯の高画質動画、生物・岩石・海底海水のサンプルを収集した。北京日報が伝えた。
 ROVの今回の潜水は、科学号の「2014年ROV総合海中試験航行」の主要任務だ。科学号は3月15日に南中国海北部の指定海域に到達し、マルチ波数ベクトルによるスキャンを実施し、潜水予定区を選んだ。ROVは16日8時7分に潜水し、予定されていた冷水湧出帯の作業区に到着した。ROVは高画質カメラにより多くの鮮明な動画を撮影し、ロボットアーム・生物サンプル収集装置・採水器などを使い、冷水湧出帯の貴重な岩石・生物・海底海水のサンプルを入手した。これは同研究所が初めて自身の潜水艇により入手した、独自の知的財産権を持つ深海動画・サンプルで、深海定点探査の研究の穴を埋めた。

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