2014年04月14日-04月18日
トップ  > 科学技術ニュース>  2014年04月14日-04月18日 >  親族を狙うウイルス、ショートメッセージから感染

親族を狙うウイルス、ショートメッセージから感染

2014年04月15日

 中国ネットセキュリティ最大手、奇虎360のインターネット安全センターが発表した最新の安全報告によると、中国ではこのほど「祖父」、「祖母」、「父」、「母」、「夫」、「妻」などの親族関係を詐欺の対象とする携帯電話ウイルス「殺熟」が見つかっている。同ウイルスに感染すると、携帯電話はユーザーが知らぬ間に、アドレス帳に登録されている人々に対して、同ウイルスのダウンロード先が書かれた詐欺のショートメッセージを送信する。こうしてダウンロードされた同ウイルスは、アドレス帳の中から携帯電話の使用者の親戚を選び、再び詐欺のショートメッセージを送信する。人民日報が伝えた。
 奇虎360の携帯電話安全専門家の朱翼鵬氏は、「同ウイルスは主にアンドロイド携帯に感染する。アンドロイド携帯のユーザーは、アンチウイルスソフトをインストールするべきだ。また親戚の電話番号を登録する場合にはできるだけ実名を使い、父、母、祖父、祖母、おばなどの呼称を避けるべきだ。さもなければウイルスに利用されるばかりか、携帯電話を紛失した場合、悪用される可能性がある。他にもショートメールの不審なリンクに注意し、安易にクリックするべきではない」と指摘した。

※掲載された記事、写真の無断転載を禁じます