2014年05月12日-05月16日
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飲酒運転、一発で分かる新型装置が登場

2014年05月19日

 「これほど感度が高いとは。運転前には酒を一滴も飲めなそうだ」――。北京の王府井大街南口で18日午前に開かれた、交通安全宣伝活動の現場で、ある男性が北京市交通管理局に新たに配備されたアルコールチェッカーを体験した。新京報が伝えた。
 このアルコールチェッカーの感度は旧式を上回り、高精度で、検査時間も短縮された。
 ◆新型アルコールチェッカー、市民の注目を集める
 首都交通警察の代表者に選ばれた孟昆玉氏、焦春雨氏、任素永氏らは18日午前に宣伝活動の現場を訪れ、会場を訪れた市民と交流した。孟氏が手にした新型アルコールチェッカーは、多くの市民を集めた。
 「昨夜飲んだ酒も検出されるのか?」前日夜に白酒を350ml飲んだというこの男性が息を吐きかけると、ディスプレイには血液中のアルコール含有量が「21mg/100ml」と示された。
 ◆装置使用後、血液検査も必要
 飲酒運転の検査の速度と正確性を高めるため、北京市の交通警察にはすでにこの新型アルコールチェッカーが配備されている。新型装置の外観とサイズは旧式とあまり変わらないが、新しく「検査モード」が追加された。検査を受けたドライバーが口を開くだけで、もしくは車の窓を下ろすだけで、装置は「検査モード」によりアルコールを敏感に感知する。これでアルコールが感知されれば、交通警察は同装置を使い、ドライバーのアルコール含有量を検査する。
 交通警察は活動の現場で、「旧式の装置の場合は通常、ドライバーに10秒間息を吐いてもらう必要があり、さらにディスプレイ表示に時間がかかるため、少なくとも1分以上停車する必要がある。検査に協力せず、装置に息を吐こうとしないドライバーがいれば、検査を待つ車の行列ができやすい。新型装置の使用により、法執行の効率が高まる」と説明した。
 孟氏は、「新型装置を使い、飲酒運転と思しきドライバーを絞り込んでから、手順に従い息を吐く検査を実施し、血液中のアルコール含有量を調べる。飲酒運転の疑いがある場合は、刑事事件の基準に従い、ドライバーの血液検査を実施する」と語った。

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