2014年06月09日-06月13日
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北京・天津・河北、大気汚染防止で協力

2014年06月10日

 北京・天津・河北およびその周辺地域の大気汚染防止に取り組む共同チームの事務局はこのほど、2014年の重点活動を発表した。今年は地域の大気質基準達成計画を制定し、大気環境の許容能力のレッドラインを明確にする。また車の使用強度を抑制する経済政策を検討する。これは交通渋滞費や汚染物質排出費などの、車の使用を抑制する経済政策の、地域内での実施が検討されることを意味する。新京報が伝えた。
◆交通渋滞費、地域内で実施か
 発表された重点活動によると、北京・天津・河北およびその周辺地域は今年、地域内の大気質基準達成計画を制定し、大気環境の許容能力のレッドラインを明確にすることになる。
北京市環境保護局の庄志東副局長はこのほど、「同計画は北京・天津・河北およびその周辺地域を一纏めにし、地域内の資源環境の許容能力、大気の環境容量などの制約要素を統一的に検討し、生態のレッドラインを制定する。地域内の土地の開発および都市建設を抑制し、経済・社会の発展、地域内の資源環境などの客観的な条件を互いに適応させる。段階的に推進する地域内の大気品質改善目標・措置を発表し、大気汚染防止の地域一体化を加速し、最終的に地域内の大気品質を基準内に収める」と表明した。同計画は、環境汚染対策「国10条」を基礎とすることになるが、より長期的な指導性を持つ点で異なっている。
 北京・天津・河北は今年、国家大気汚染物質特別排出制限値を率先して実践し、車の使用強度を抑制する経済政策を検討する。これは交通渋滞費や汚染物質排出費などの政策の、地域内での実施が検討されることを意味する。
 北京地区の交通渋滞費が、現在検討されている。交通部門の関係者は、「渋滞費は、早ければ2015年に時期を見計らい実施される。政策の正式発表前に、国民から意見を募る」と表明した。
◆地域内の情報共有網の形成
 北京・天津・河北およびその周辺地域は今年、重点汚染源を共同管理し、共同チームのウェブサイトを開設し、地域内の大気質モニタリング、汚染源の排出、気象データ、対策の成果、管理の経験などの情報を共有する。他にも大気品質予警報プラットフォームを設立する。
 北京・天津・河北およびその周辺地域の大気汚染防止協力第2回活動会議が5月に開かれ、今年の重点活動などの具体的な細則が確定された。
 今年は重点業界の窒素酸化物と揮発性有機化合物の排出を優先的に抑制し、地域内の石炭火力発電所、セメント工場、大型石炭燃焼ボイラーの脱窒に取り組む。また車の排気ガスの管理を強化し、地域内のガソリン製品の品質のアップグレードを加速し、2015年には北京・天津・河北で国V基準のガソリンとディーゼルオイルを全面的に供給する。
 北京市環境保護局によると、北京は揮発性有機化合物の費用基準を検討中で、現在の二酸化硫黄の1キロ当たり10元(約164円)の基準を上回る見通しだ。

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