2014年06月09日-06月13日
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食品安全検索ソフト、添加剤の含有量が把握可能に

2014年06月13日

 国家衛生計画出産委員会が11日に開いた定例記者会見において、食品安全基準・モニタリング評価司長の蘇志氏は、「中国の食品安全情勢は、全体的に見て安定的に好転している」と語った。人民日報が伝えた。
 蘇氏は、「中国は2013年、307種のモニタリング指標を巡り42万点の食品サンプルを検査し、493万件の監督データを獲得した」と述べた。
 モニタリング結果によると、中国の食品安全情勢は全体的に見て安定的に好転している。そのうち乳製品や小麦粉などの食品に含まれるカビ毒や微生物などの汚染状況が好転し、動物用医薬品の濫用や違法な添加剤の使用が抑制された。一方で、モニタリングにより環境汚染や生産サイクルの管理の不足、食用や使用が禁じられている物質の違法使用による、食品安全のリスクも見つかった。
 中国は現在までに、429の新たな食品安全国家基準を制定・発表している。
 中国は2014年に、食用植物油、蜂蜜、穀物、容器入り飲用水、調味料などの重点食品を対象とした 新しい食品安全国家基準を制定する。「食品に含まれる汚染物質の制限値」、「食品添加剤の使用基準」などの重点基準のフォローと検査を実施し、基準の実施状況を把握し、基準の実施に存在する問題を分析する。監督管理部門、業界、消費者などの意見と提案を全面的に収集し、基準の改正の根拠とする。
 国家食品安全リスク評価センターの王竹天所長補佐は、「当センターは、食品添加剤がどの食品に使用できるかをスムーズに調べることのできるソフトを開発した。同ソフトは近日中に当センターのウェブサイトで公開される」と語った。
 例えば「安息香酸」と入力すると、どの食品にどれほど使用されているかを調べることができる。「醤油」と入力すると、醤油にどれほどの食品添加剤を使用できるかが分かる。

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