2014年06月09日-06月13日
トップ  > 科学技術ニュース>  2014年06月09日-06月13日 >  ハイテク技術、W杯をサポート

ハイテク技術、W杯をサポート

2014年06月13日

 北京時間13日早朝、ブラジルW杯が正式に開幕した。素晴らしい競技が繰り広げられる中、ハイテク製品も静かにW杯の運営をサポートしている。人民網が伝えた。
◆障害者、パワースーツでキックオフ
 本大会の開幕式で最も感動的な一幕は、パワースーツを着用した下肢障害者によるキックオフだ。世界各地の156人の科学者が、長年の研究を経てこのパワースーツを開発した。下肢障害者は同製品により歩行を実現できるほか、データがフィードバックされるため、ボールに触れた感触を得ることができる。同技術は今後も改善され、医療やリハビリなどに幅広く活用される。
◆ゴールライン技術
 ドイツ企業「GoalControl」はゴールライン技術を提供する本大会の公式サプライヤーだ。同社の「GoalControl-4D」追跡技術は監視カメラとソフトにより、ボールがゴールラインを超えたかを正確に判断し、誤審を防ぐことができる。スタジアムの各所に14台のカメラを設置することで、3Dスキャン・追跡が実現される。
◆バニシングスプレー
 開幕戦に、新たなフリーキック用スプレーが登場した。フリーキックの際に、審判は人の壁が立つ位置にこのスプレーで線を引き、ボールと人の壁の間に9.15メートルの距離を確保する。同製品は水性スプレーで、いかなる有毒成分も含まれず、ラインを引いてから1分後に消滅し、かつ芝生の外観に影響を与えない。同スプレーは小型化されており、主審の腰に掛けることで、そのままグラウンドを走り審判をすることができる。
◆ブラズーカ
 アディダスが生産した公式試合球「ブラズーカ」は、重量と丸みが同じ6枚のポリウレタンで構成されており、雨天時も高いバランス性を実現する。同製品はNASAの風洞実験を受け、空気抵抗が最も低いという結果を出した。同製品は従来のボールよりも高い飛行速度・精度を持ち、選手はより快適にボールを操ることができる。
◆マーキュリアルスーパーフライ
 ナイキの新スパイク・マーキュリアルスーパーフライは「Flyknit」技術、自動調節できる伸縮スタッドを採用しており、地面と圧力の状況に応じ3ミリ伸縮する。また軽量な複合材料により可動範囲が効果的に拡大されており、カーボンファイバー製のプレートにより安定性と反応性が強化され、柔軟な足の動きが実現された。クリスティアーノ・ロナウドを始めとするスターが、W杯でこのスパイクを着用する。

※掲載された記事、写真の無断転載を禁じます