広州の市街地で清代の船が発見

2014年06月24日

　広東省広州市の「千年古道遺跡」がある北京路の南端で、清代の船が見つかった。考古学者はすでに、3隻の清代の木造船を発見している。広州市の市街地で歴史ある船が発見されるのは、これが初めてだ。光明日報が伝えた。
　広州市文化広電新聞出版局の関係者は、「建設業者は同遺跡を発見後、自ら文化財管理部門に報告した。発掘作業は今年3月から開始されており、広州市文物考古研究院が担当している」と述べた。同研究院の研究員である易西兵氏は、「発掘作業は今も続けられており、現在までに3隻の船が発見された。いずれも木造船で、うち2隻の保存状態が良好だ。最大の木造船は全長が19.2メートル、船幅が3メートルに達し、高速船に属する。土層位や出土した文化財を分析したところ、これらの船は清代中期・後期、つまり嘉慶・道光年間のものであることが判明した。船と同時に、磁気の破片や銅銭が見つかった。その年代は船よりも新しく、後になり混ざったものと考えられる」と指摘した。
　易氏は、「これらの船は発見された場所で保管されており、保護計画を検討中だ。これは広州市の市街地で初めて発見された歴史ある船で、広州市の造船技術の研究にとって重要な意義がある。今回の発掘は、広州市の歴史と地理、珠江の流れの移り変わりの研究に、重要な資料を提供した」と語った。