2014年07月01日-07月04日
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地質予報レーダーが開発、トンネル掘削に活用可能

2014年07月01日

 中国航天科工集団第3研究院第35研究所は近年、市場の需要に基づき、地質予報レーダーの開発を進めてきた。同レーダーは同研究所の従来のレーダーと異なり、開発技術が空白のままであった。開発チームは重要技術の難関突破に取り組み、データ収集、シングル・チャネル波形表示、グレースケール表示の機能を実現し、250MHz主周波数レーダーの試作機の開発に成功し、既定の目標を実現した。同チームは同研究所の、地中レーダーの普及と産業化に向け堅固な基礎を築いた。
 地中レーダーはこの数十年になり発展した、地下目標を効果的に探査する手段であり、国内外で幅広く活用されている。比抵抗法や地震法などの典型的な地中探査方法と比べ、地中レーダーは探査の速度が速く、途切れることなく探査を継続でき、解像度が高く、操作性が良く、探査費用が割安で、探査範囲が広い(金属・非金属の探査が可能)といった特長がある。地中レーダーは国防、公安、道路、鉄道、橋梁、トンネル、空港建設、探鉱、地質探査、発掘作業などに幅広く活用できる。特にトンネル掘削、石炭掘削、建設工事で複雑な地質にぶつかった場合、地質探査の効率と正確度を大幅に高められるため、活用の価値がある。

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