2014年07月01日-07月04日
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南方航空、50Mbpsの機内Wi-Fiサービスを提供

2014年07月01日

 中国南方航空は6月30日、7月上旬に北京―広州の一部便で機内Wi-Fiサービスを提供すると発表した。同社が商用便でインターネットサービスを提供するのはこれが初めてだ。中国経済網が伝えた。
 中国工業・情報化部(省)から許可を受け、中国民用航空局はこのほど第736号文書を配布し、中国南方航空に対して、Kuバンド通信衛星を利用した高速Wi-Fiサービスの提供、北京―広州での技術検証飛行の実施を許可した。同技術により機内の通信速度が50 Mbpsに達し、光ファイバーに相当する速度になる。同技術の使用開始は、中国航空会社の機内ネット接続技術が、地上基地局に依存し通信速度が遅いというボトルネックを解消したことを意味する。同技術は高い安定性、地域や航路の制限を受けないといった特長があり、世界の大洋を跨ぐ便のネット接続を実現した。高速衛星通信システムが中国で使用されるのはこれが初めてで、大洋を跨ぐワイドボディ機でインターネットサービスが提供されるのも初めてだ。
 中国南方航空は、高速衛星通信システムの搭載を中国民用航空局に初めて申請した航空会社だ。中国南方航空は許可に基づき、エアバスのA330-300機を使い、技術検証を実施する。乗客は飛行中、手元のノートPCやタブレットPCを使い、気軽にネットサーフィンを楽しむことができる(携帯電話は飛行中、電源をオフにする必要がある)。同システム搭載後の旅客機は、最も厳しい電磁波干渉(EMI)測定システムの測定に合格しており、ネット接続端末がエアナビゲーターに影響を及ぼし、航行の安全を損ねることはない。

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