中国航天科工集団公司第三研究院が10日発表した情報によると、同研究院の第33研究所が担当する技術普及プロジェクト「地域地質災害のモニタリング・予警報システム」がこのほど、国家国防科技工業局の専門家チームの審査に合格した。これは、同システムの地質災害モニタリング技術が国家級専門プロジェクトの研究内容に組み込まれ、中国国内の同類製品の中で主導権を握ったことを示す。科技日報が伝えた。
同システムは宇宙空間慣性センサー、プラットフォーム集積などの技術によって形成された、独自の知的財産権を持つ革新的な製品だ。同システムは各種データの総合モニタリング、低消費電力、モジュールのスマート化といった特長を持ち、情報収集の即時性・信頼性を大幅に高め、重大な土砂崩れ・土石流の前兆を把握することができる。同システムは現在、甘粛省、重慶市、四川省、雲南省、北京市、西安市などで使用されており、機能・効果が安定し、モニタリングデータが正常で、経済・社会に高い効果をもたらしている。審査に合格した同プロジェクトは、中国地質災害モニタリング・予警報ネットワークの建設、および国民の生命・財産の安全を力強く支える。