2014年07月14日-07月18日
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中国が独自の弁植え込み術を開発、世界的な難題を解消

2014年07月17日

 中国医学科学院阜外心血管病医院が16日に発表した情報によると、同医院院長、中国工程院院士の胡盛寿氏、外科管理委員会委員長の王巍氏が率いるチームは、中国が独自に開発した弁植え込み術により、高齢かつ危険性の高い心臓病患者2人に「経カテーテル大動脈弁植え込み術(TAVI)」を施術した。同手術では開胸術を施すことなく、心拍が停止することもなかった。この世界トップ水準の技術は、これまで治療が不可能だった患者を完治し、生きるチャンスをもたらした。光明日報が伝えた。
 王氏は、「2人の患者の手術では、左前胸部を3-5cm切り開き、心臓の先端部分に穴を開け、細長いチューブを通し、新しい生体弁を移植した。手術は1時間で終わり、出血量も100ml未満だった。術後の患者はすぐに目を覚まし、呼吸器を外すことができ、2-5日後には歩行も可能だ。今回の手術では、中国が独自に開発した J•ValveTM術を採用し、大動脈弁閉鎖不全の場合は弁植え込み術が不可能という世界的な難題を解消した」と説明した。

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