2014年09月15日-09月19日
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四川省、白亜紀の恐竜の足跡が発見

2014年09月18日

 自貢恐竜博物館と中国地質大学の専門家は9月15日、四川省瀘州市叙永県大石郷の新陽村・竜井村で発見された恐竜の足跡を調査した。その結果、この足跡が今から約1億年前の、白亜紀の3種の恐竜の足跡であることが分かった。四川新聞網が伝えた。
 専門家チームは同日午後3時頃、竜井村で多くの恐竜の足跡を発見した。そのうち竜脚下目の足跡の長さは10メートルに及び、後ろ足の20対の足跡があった。竜脚下目は恐竜の時代で最大の陸上爬虫類で、身長は最高で30メートル以上に達する。竜脚下目は長い首と尻尾を持ち、太い四肢により酒樽のような体を支える。
 竜脚下目の足跡の近くで、村民は異なる足跡を発見した。専門家チームの邢立達氏は、「これは鳥脚類の恐竜の足跡だ。鳥脚類の足跡は、中国では非常に珍しい」と述べた。
 専門家チームはさらに、新陽村の恐竜の足跡を調査した。竜井村と新陽村は直線距離で約1500メートル離れている。前回発見された獣脚類恐竜の岩石に続き、今回は竜脚下目の足跡が発見された。現地の獣脚類の足跡は、保存状態が良好だ。
 専門家チームは調査後、「瀘州市叙永県で竜脚下目の恐竜が何度も発見されている。これは四川盆地の竜脚下目がジュラ紀に繁栄した後、白亜紀になっても消滅せず、進化と生存を続けたことを示している。獣脚類と鳥脚類の足跡の発見は、現地の恐竜の種類が多様で、まさにジュラシックパークならぬ、『クレテイシャス(白亜紀の)・ パーク』であったことを証明している」と結論づけた。

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