2014年09月22日-09月26日
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全国科学の日、重慶にロボットが集結

2014年09月22日

 スマート棋士ロボットと腕を磨き合い、洗浄ロボットがセントラル空調の「除染」を行うのを見学する。9月19日に開かれた2014年重慶市全国科学の日の会場に、10数種類の形の異なる、変わった技を持つロボットが登場した。ロボットたちは得意技を披露し、市民の好奇心を刺激した。重慶日報が伝えた。
 重慶市民の王さんは、「ロボットが碁を打つとは、なんとも不思議だ」と感嘆を漏らした。中国科学院重慶研究院が展示したスマート棋士ロボットは、一般的な工業用ロボットアームと同じようにみえる。ただしその先端には吸盤がついており、碁を吸引することができる。現場のスタッフは記者に対して、「これには、視覚画像認識技術が利用されている。ロボットはアーム先端のカメラによって碁を目にし、パソコンのプログラムを通じてリアルタイムの計算を行い、どのように打つかを決定する。事前に多くの棋譜を入力し、計算法を設定してあるので、このロボットは名実相伴う名棋士だ。すでに多くの愛好家に勝利している」と語った。
 その隣では、洗浄ロボットが忙しく働き、来場者の前でデモンストレーションを行っていた。重慶市の某社のスタッフは、「洗浄ロボットをセントラル空調のダクトの中に入れれば、エアコンを綺麗に洗浄してくれる」と説明した。
 洗浄ロボットの外見は小型締固め機のようで、最も人目を引く「長い腕」には、ローラー刷毛が取り付けられている。上述のスタッフは、「洗浄ロボットには高画質のカメラが取り付けられている。これを操作することで、セントラル空調のダクト内の洗浄状況を見て取り、くまなく洗浄できる。ロボットの高圧掃除機は、ほこり・ちりを吸引後に、ダクト内の全面的な消毒を行う。こうして空調の徹底的な除染を実現する。空気が綺麗になり、使用者の健康被害を避けられる」と述べた。

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