2014年09月22日-09月26日
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携帯などの充電が可能なテーブル、中国科学技術館に登場

2014年09月23日

 中国科学技術館の臨時展示ホールの隅に設置された、何の変哲もないテーブルの周りに、人が集まっていた。四角形のガラス製で、見た目は一般的なテーブルと変わらない。しかし卓上には複数の携帯電話が置かれ、どれも充電中と表示されていた。実はこれは、充電と放電が可能なテーブルだったのだ。北京晩報が伝えた。
 北京の全国科学普及デー関連イベントが、20日に開幕した。展示ブースの職員は記者に対して、「テーブルで充電ができる秘密は、ガラスの下の薄膜に隠されている。これは変換効率が最高の、薄膜太陽電池技術だ。同じ面積の場合、その変換効率は一般的なフレキシブル太陽電池の2-3倍に達する。同技術はテーブルの他に、アノラック、バックパック、テントなどにも応用されている。防水性・耐高温性を持つため、特にバックパッカーにとっては実用的だ。天気が良ければ、日中に歩くだけで充電できる」と説明した。
 同イベントでは、充電可能なテーブルやバックパックの他に、数多くの未来をけん引する製品が展示された。その中には、暮らしを変える「スマート製品」もあった。バーチャル試着鏡は、バーチャル技術と衣料品を融合し、試着室を出なくても最も良くマッチする衣料品を選ぶことができる。スマートシューズは高齢者と児童向けにデザインされており、GDP測位システムが搭載されている。シューズに内蔵されているシステムは、使用者の詳細な位置を特定する。会話のできる椅子は、成長中の子供の使用に適している。座る姿勢が正しくなければ、子供に注意を呼びかける。
 中国科学技術館で開催中の同イベントでは、中国の科学技術の重大な進歩が展示されているほか、IT技術や人工知能など、技術革新の生活における応用、青少年らによるイノベーション実践の成果などが展示されている。

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