2014年09月22日-09月26日
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中国気候変動対応チーム、「Project to Watch賞」を受賞

2014年09月23日

 中国科学院リモートセンシング・デジタル地球研究所が発表した情報によると、同研究所の郭華東氏が率いる、「地球観測ビッグデータによる地球規模の変化への対応」をテーマとする研究チームが、国連機関グローバルパルスの「Project to Watch賞」を受賞した。受賞したプロジェクトは、郭氏が首席科学者として参与する国家重点基礎研究発展計画(973計画)の、「地球規模の変化の感受性因子の宇宙観測のメカニズムと方法」プロジェクトだ。同プロジェクトは中国特有の地球規模の変化を確認できる地域、チベット高原および環渤海試験区で、衛星・航空機・地上同時観測の科学実験を4回実施した。人民日報が伝えた。
 グローバルパルスは、2009年に潘基文(パン・ギムン)国連事務総長が提唱した計画だ。気候変動の新たなデジタル化指標を発見し、状況をリアルタイムに把握し、政策決定者に適時報告することを目的としている。同計画は今年5月に、国連事務総長気候変動支援チームの「ビッグデータによる気候変動への対応」をテーマとする賞を設け、世界の学術界・科学者・政治家に対して、デジタル化による気候変動対応能力を強化するよう呼びかけている。

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