2014年09月22日-09月26日
トップ  > 科学技術ニュース>  2014年09月22日-09月26日 >  中国インターネット安全大会が開幕、ハッカーが技術を実演

中国インターネット安全大会が開幕、ハッカーが技術を実演

2014年09月25日

 2014年ISC・中国インターネット・セキュリティ大会が24日に開幕し、国内外のハッカーが攻撃・防御のデモンストレーションを実施した。ある技術者は、車の鍵ではなくノートPCとスマートウォッチを使い、ベンツC180のドアを開くハッカーの手法を実演した。市場に流通している多くの車は、ハッカーの手にかかれば鍵なしでもドアを開くことができるという。北京青年報が伝えた。
 技術者がリモコンキーを操作すると、ヘッドライトが点滅し、鍵が掛けられた。もう一人の技術者はパソコンを操作し、スマートウォッチとパソコンをつなげた。技術者はすぐに、スマートウォッチをパソコンから取り外し腕に装着すると、ドアに近づき操作を行った。すると車の音が鳴り、鍵が外されドアが開いた。技術者は、「無線通信機器を使い、リモコンキーの無線周波数を読み取り、この信号を実際のデータに変換した。その他の設備、例えば携帯電話もしくは同じく周波数を出せる機器を使い、先に解析したデータを発信することで、車の鍵がなくてもドアを開けることができる。日常生活では、なるべくリモコンキーを携帯した方が良い。知らない人からリモコンキーを見せるよう求められた場合は、なるべく接触させないようにするべきだ」と説明した。
 アジア最大規模の情報安全の専門的な会議として、本大会はクラウドサービス、ビッグデータの安全のすう勢、スマートデバイスの安全性、車載ネットワークのハッキング、攻撃と防御の対抗戦、企業ネットワークセキュリティサービスなどのさまざまな議題と内容を集めた。そのうちネットワークのスマート化時代における情報安全の課題への対処が、本大会の最大の焦点になった。

※掲載された記事、写真の無断転載を禁じます