2014年10月06日-10月10日
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世界の変化を観測する、6基の科学衛星を打ち上げへ

2014年10月15日

 第9回アジア太平洋リモートセンシング大会が、10月13日に北京で開幕した。中国科学院リモートセンシング・デジタル地球研究所の郭華東所長は、世界の変化を観測する科学衛星の最新計画を発表した。これには6基の科学衛星と、月面の地球観測プラットフォームが含まれる。光明網が伝えた。
◆6基の科学衛星
 中国は近年、一連の地球観測衛星を打ち上げており、安定的な地球観測システムを構築している。しかし現在まで、世界の変化の科学研究に特化した衛星は不足している。郭所長は、「世界の変化の観測は、長期的かつ系統的なプロジェクトだ。世界の環境変化の研究における重要なファクターの優先度・重要性を鑑み、世界の変化を観測する科学衛星の構想と案を発表した。これには第1陣となる6基の衛星が含まれる」と説明した。
 6基の科学衛星の内訳は、大気中の二酸化炭素の量を観測する衛星、森林の生物の数を観測する衛星、夜間の発光体を観測する衛星、煙霧質を観測する衛星、海洋の塩分を観測する衛星。6基は炭素循環、水循環、エネルギー循環などの世界の変化の研究に関する重大問題の需要、中国の世界の変化に対する自主的な空間観測データの需要を考慮しており、世界の科学衛星との間に高い相互補完性を持つ。

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