2014年10月06日-10月10日
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自動車の3Dプリント、夢は現実となるか?

2014年10月16日

 ローカルモーターズ、シンシナティ株式会社、オークリッジ国立研究所がプリントし組み立てた3Dプリント製電気自動車「Strati」が発表され、人々の注目を集めた。3Dプリントが伝統的な製造業を変えることはあるだろうか?3Dプリント自動車は、本当に道路を走れるのだろうか?証券日報が伝えた。
 自動車メーカーの関係者は、この問題を巡り自らの観点を示した。東風集団の技術者は本紙のインタビューに対して、「3Dプリント自動車は今後の一つの方向性になる。当社の多くの部品は、前期のラピッドプロトタイピング段階で3Dプリント技術を使用しており、完成車の工場内でも使用される。車のすべてを3Dプリントするのは困難で、実現の可能性は低い。特に一部の電子部品は難しい。しかし一部の部品に3Dプリントを使用する可能性は高い」と語った。
 同氏は、「3Dプリントは簡単で低コストだが、複雑な構造をプリントすることはできない。外観は問題ないが、材料の耐久性や精密度に問題がある」と指摘した。
 市場に流通している自動車のうち、3Dプリントで部品を印刷したものはほぼない。将来的に、技術的に複雑な部品にも、3Dプリントが使用できるようになるかもしれない。しかしエンジンやトランスミッションなどの大型部品は、3Dプリントの実現が困難だ。

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