2014年10月13日-10月17日
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エネルギー資源の確認埋蔵量が増加、自給率が90%以上に

2014年10月22日

 中国国土資源部(省)がこのほど発表した「中国鉱産資源報告書(2014)」によると、中国の石油の確認埋蔵量は2013年に10億8300万トン、天然ガスは6159億1100万立方メートル増加し、大幅な増加を実現した。人民日報が伝えた。
 同報告書によると、中国が実施している「鉱産物探査突破戦略行動」が高い成果をあげている。3年間に渡り社会全体から鉱産物探査に投じられた資金は3500億元(約6兆1000億円)に達し、そのうち80%以上が社会からの資金だった。新たに発見された中・大型鉱物産地は451カ所に達し、主要鉱産物の確認埋蔵量が大幅に増加した。また「鉱産物探査突破戦略行動」の実施前と比べ、45種の主要鉱産物のうち37種の確認埋蔵量が増加した。そのうち石炭は10.7%増、天然ガスは22.8%増、鉄鉱は9.8%増、銅鉱は13.3%増、ボーキサイトは7.2%増、金鉱は30.7%増。
 2013年の全国の一次エネルギーの生産量は前年比2.4%増の34億トン(標準炭換算)、消費量は3.7%増の37億5000万トン(標準炭換算)となった。エネルギー自給率は1.3ポイント低下し90.7%となった。中国は世界一のエネルギー生産国・消費国だ。
 中国のエネルギー構造は改善を続けており、天然ガスなどのクリーンエネルギーの比率が高まっている。2013年のエネルギー生産構造は次の通り。原炭75.6%、原油8.9%、天然ガス4.6%、水力発電・原子力発電・風力発電10.9%。エネルギー消費構造は次の通り。石炭66.0%、石油18.4%、天然ガス5.8%、水力発電・原子力発電・風力発電9.8%。

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