2014年10月13日-10月17日
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北京 今後3日間、重度の大気汚染続く 日曜早朝には改善

2014年10月24日

 23日から3日間続けて、北京市の気象条件はますます大気汚染物質の拡散に不利な傾向が強まり、大気の質は5級(重度の汚染)レベルが続くと予想される。この期間、北京・天津・河北エリアは、中度の煙霧、所によっては重度の煙霧に包まれ、夜間には霧が発生する見通し。だが、幸いなことに、週末の日曜の明け方以降、同市の深刻な大気汚染は急速に改善されると見られる。北京・天津・河北エリアの霧や煙霧の天気は、北から始まり南に向かい、次第に収束する。来週1週間は、北京では好天が続き、再び重度汚染に見舞われることはない模様だ。北京青年報が伝えた。
 最新の気象統計による分析の結果、23日から25日昼にかけて、北京・天津・河北エリアでは、地表面の風速は弱く、大気は安定した状態で、気象条件は、汚染物質の拡散にますます不利な方向に向かうことが予想される。さらに、南寄りの風が吹き、河北省西南部に位置する太行山の前に蓄積した汚染物質が、河北省中部と北京エリアに流れ込み、深刻な汚染地域がだんだんと北に広がり、汚染範囲が拡大する見込み。
 22日夜、北京市の大気の質は、4級(中程度の汚染)レベルに達した。今日から土曜日にかけて、北京では重度の汚染が続き、霧や煙霧も発生する見込み。市気象台は、北京・天津・河北エリアでは、中程度の煙霧、所によっては重度の煙霧、夜間には霧が発生すると予想している。特に、24日と25日の2日間は、大気中の湿度がぐんと上がり、朝は大気の透明度と可視度が低くなるため、外出時には交通安全を心がける必要がある。このような大気の質が見込まれることから、高齢者や心肺の持病がある人は、室内にとどまり、屋外での活動を極力控えた方が良い。また、一般市民は、屋外スポーツを避けることが望ましい。
 北京環境保護モニタリングセンターが取りまとめた最新予想によると、26日明け方以降、北京市には東北寄りの風が入り込む見通し。今回の寒気団はかなり強いと予想されることから、重度の汚染状態は迅速に緩和される。北京・天津・河北エリアの霧や煙霧の天気も、北から始まり南に向かって、次第に収束すると予想される。26日昼には、大気の質は2級(良好)レベルまで改善されるが、気温も低下する見込み。

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