2014年10月20日-10月24日
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高原地帯に特化した高速鉄道車両が登場、時速は250キロ

2014年10月29日

 28日に開かれた第12回中国鉄道装備技術展において、中国南車集団は全シリーズの鉄道車両製品を展示した。うち、高原地帯の低温・風沙に強い時速250キロの高速列車車両は、同技術展で初公開された。同社の関係者は記者に対して、「同列車は蘭新(蘭州--新疆)旅客専用線で使用される。現在は線路上の運行試験を実施中だ」と述べた。新京報が伝えた。
 同社から提供された資料によると、同列車は同社の高速列車技術プラットフォームシステムの製品の一つで、高原地帯の低温・風沙および高温・高標高などの厳しい環境における運行に適している。
 同社の関係者は、「同列車はマイナス40度の低温、45度の高温、10級(風速24.5-28.4m/秒)の強風にも耐えられる。蘭新旅客専用線は特殊な自然環境の中を通過するが、同列車の特長はその需要を満たすことができる。同車両は蘭新旅客専用線の開通後に使用される」と述べた。
 蘭新旅客専用線は年末に開通する予定だ。この線路は中国西北部の甘粛省、青海省、新疆ウイグル自治区を貫き、全長は1776キロ、設計上の最高運行速度は時速250キロに達する。1度の建設工事でこれほど長い距離の高速鉄道が建設されるのは、世界でもこれが初めてだ。

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