2014年11月03日-11月07日
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珠海エアショー、歴代人気機種を総まとめ(06−14年)

2014年11月05日

◆2006年 第6回珠海エアショー
 ・L-15「猟鷹」練習機
 L-15「猟鷹」高級練習機は縦に2つの操縦席を配置している。双発、中翼単葉、単垂直尾翼、両翼下空気取入口、3点着陸装置を搭載し、国内で初めて翼と機体が融合した空気抵抗低減設計を採用した。高い広角機動能力や敏捷性といった典型的な第3世代作戦機の特長を持ち、燃費性能が優れ、飛行時間と使用寿命が長く、信頼性と補修性が高い。第3世代、さらには第4世代戦闘機のパイロットの訓練に使用でき、コストパフォーマンスが高い。
 ・「暗剣」無人作戦機
 2006年の珠海エアショーで最も注目されたのは、NCAV(新概念航空機)と「暗剣」無人作戦機のプランだ。NCAVは瀋陽飛機設計研究所が設計した次世代作戦機のプランで、卓越した機動性と敏捷性を予感させた。NCAVと呼応したのは、中国一航瀋陽飛機工業集団の「暗剣」無人作戦機というもう一つのプランだ。同機は超音速・超高機動性・高ステルス性を持ち、主に未来の対空作戦に用いられる。
◆2008年 第7回珠海エアショー
 2008年の珠海エアショーは空の祭典となった。中国空軍のほぼすべての現役主力機種が展示され、デモンストレーションを行った。現場では初めて中国航空デーが制定された。
 ・殲10戦闘機
 殲10戦闘機は中国が開発した、独自の知的財産権を持つ、世界先進水準に達した高性能・多用途戦闘機で、操縦席が1つと2つのタイプに分かれる。同機は多くの新設計・新技術・新加工技術を採用しており、先進的な性能と幅広い用途を持つ。同シリーズの開発成功は、中国の軍用機が第2世代から第3世代に移る、歴史的な飛躍を実現したことを象徴した。同機は中国の軍用機の歴史において、初めて開発完了年に量産・配備を実現した。
 ・轟油6空中給油機
 轟油6は中国空軍初の空中給油機で、殲8Dや殲10などの戦闘機の空中給油が可能だ。
◆ 2010年 第8回珠海エアショー
 ・AC313輸送ヘリ
 AC313は、中国航空工業集団公司が独自に開発した大型民間用輸送ヘリだ。AC313の最大離陸重量は13.8トンで、1度に27人の乗客もしくは15人の負傷者を輸送できる。最長航続距離は900キロ。
 ・空警200早期警戒機
 空警200は中国航空工業集団公司が運8改良型をベースに開発したもので、世界最先端の水準を持つ中型早期警戒機だ。同機はまた中国の現役早期警戒機のうち、プラットフォームから機内搭載システムまで完全に国内で開発された機種だ。同機は「平行棒」のようなレーダーアンテナを採用し、全空域の捕捉能力を持つ。空の偵察・探査・監視などの任務のほか、戦闘機群と共同作戦を展開し、空の指揮の任務を遂行できる。
◆2012年 第9回珠海エアショー
 ・直10/直19武装ヘリ
 直10と直19の登場は、同年の最大のサプライズとなった。直10は専門的な武装ヘリで、優れたプラットフォーム、先進的な火器管制装置、強力な火力といったさまざまな特長を持つ。直19は既存の汎用ヘリをベースに改造された多機能武装ヘリで、製造技術が成熟しており、さまざまな任務に対応できる。直10と直19はすべて中国航空工業集団公司によって設計・製造されており、完全に独自の知的財産権を持つ。
 ・「翼竜」無人機
 翼竜は中国航空工業集団公司が開発した、低中空、軍民両用、長航続時間の多用途無人機で、自動飛行能力を持つ。同機にはピストンエンジンが搭載されており、完全に独自のプラットフォームを持つ。偵察、レーザー照射・距離測定、電子戦対抗の装置、および小型空対地武器を搭載。監視や偵察、対地攻撃などの任務を遂行でき、対テロ作戦や国境の巡航などで活躍できる。
◆2014年 第10回珠海エアショー(注目されている機種)
 今年のエアショーで最大のスターとなる殲31「鶻鷹」戦闘機が、珠海エアショーの現場に到着した。殲31の初公開には、非常に重大な意義がある。これは中国が初公開する、国産第4世代戦闘機だ。

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