2014年11月10日-11月14日
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中航通用飛機、航空ショーで新型機を公開

2014年11月13日

 第10回中国国際航空宇宙博覧会(珠海航空ショー)が、11−16日にかけて珠海市で開かれる。本博覧会の展示規模は例年を上回り、41の国と地域の約700社が出展する。中国汎用航空産業の最大手、中航通用飛機有限責任公司(以下、同社)は、多くの新型機を展示している。人民網が伝えた。
 同社が本博覧会で展示する航空機と模型は19機に達する。これには中国大型航空機プロジェクトの一つである大型消火/水上救援水陸両用機の模型、今年初飛行に成功したばかりの領世AG300公務機、セスナ208B単発ターボプロップ機、シーラス・ビジョン「SF50」が含まれる。同社の責任者である戴海濱氏は、「当社の主力製品は世界各地で販売されており、欧米市場で重要な地位を占めている」と述べた。
 そのうち大型消火/水上救援水陸両用機は、同社が中国の森林消火・水上救援の差し迫った需要を満たし、国家航空緊急救援システムの建設を強化するため開発しているものだ。同機は、開発中のものとしては世界最大の水陸両用機だ。
 今年初飛行に成功したばかりの「領世AG300」は、最高飛行速度が時速600キロ、最長航続距離が1850キロに達する。同機は同社が独自の革新とグローバル資源の統合によって開発した、初の独自の知的財産権を持つ全複合材ターボプロップ公務機だ。同機はすでに試験飛行の段階に入っており、2016年に許可を獲得し市場投入を目指す。
 セスナ208B、サイテーションXLS+旅客機、シーラス・ビジョン「SF50」なども展示された。シーラス機は緊急パラシュートシステムを搭載しており、緊急時に安全に着陸できる。
 曲技飛行と飛行体験は、エアショーで最も注目を集めるイベントだ。同社は本博覧会で3機種(小鷹500、領世AG300小型公務機など)、計4機による曲技飛行を実施する予定だ。

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