2014年11月17日-11月21日
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南京大院生、「ネット試着」ソフトを開発

2014年11月19日

 終わったばかりの「独身の日(11月11日)」の激安セールには、多くの人が、見栄えが良く値段が安い「買い」の洋服をオンラインで買い求めた。だが、ちゃんとサイズを選んで買ったにもかかわらず、実際到着した商品が大きすぎてダブダブ、あるいは小さすぎてピチピチだったことが分かり、気分が落ち込んだ人も少なくない。南京大学大学院電子工学科修士課程に在籍する大学院生の徐黄浩さんはこのほど、人体そっくりの骨格・筋肉模型を運動トラッキング模型として使い、人体の運動パラメータを精確に復元することに成功した。これからは、コンピュータの前でいくつかの動作をするだけで、コンピュータは、その体のアウトラインを自動的に変換し、立体サイズを正確に算出してくれる。そのデータを参考にして衣類をオンライン購入すれば、もはや「サイズが合わない」という問題は起こり得ない。現代快報が伝えた。
 徐黄浩さんは、研究室で、このシステムによる4段階の操作法のデモンストレーションを行った。
1. データ収集
 ユーザは、「一眼レフカラーカメラ+デプスカメラ」の前で、いくつかの動作を行う。2台のカメラがシンクロナイズし、被写界深度の高いカラー画像情報を連続して取集する。
2. 動作を捉える
 「運動計測―トラッキング―安定的モニタリング」という3層の運動計測フィルタを利用して、上記1の動作の初期化情報を獲得する。「前に進む動作」を例にとると、それに応じたパラメータ情報を獲得する。
3. 模型の獲得
 上記2で獲得したパラメータにもとづき、画像の再結合・最適化を行い、それに対応する模型を獲得する。
4. 衣類による影響を除去
 ユーザの体型にマッチした裸体模型を獲得する。
 徐さんは、「ネットユーザはもうすぐ、自宅でこのソフトを使うことができるようになるだろう。そうなれば、オンラインで衣服を買う時に、胸囲・ウェスト・腰回りのサイズを測る必要はなくなる。このシステムを利用すれば、ちょっとした動作をするだけで、『スマート』なシステムがユーザのサイズを測り、衣服選びを手伝ってくれる。ひいては、直接試着してみるのと同じ効果が得られる」と話した。

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