2014年11月17日-11月21日
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中国国際工業博覧会、中国製の様々なハイテク設備が出展

2014年11月19日

 中国の月探査機「嫦娥」が打ち上げられ、中国製の地下鉄車両が米国に輸出されるなど、中国製品は近年、ハイエンド市場への進出が相次いでいる。革新駆動型発展の実現と、世界的な影響力を持つ科学技術革新センターの構築を目指す上海市では、各大学の研究者が科学技術の革新的な成果の転化に取り組み続けている。2014年中国国際工業博覧会では、これらの研究者による様々なハイテクプロジェクトが展示された。新民晩報が伝えた。
◆ロケットのコア部品
上海交通大学、8年間の取り組みで技術的難題を解消
宇宙船などの巨大な物体を宇宙に送り込むためには、強い動力を持つロケットエンジンが必要だ。ロケットエンジンの中には、10以上の密閉型タービンブリスク類部品が含まれる。この部品は耐熱合金礎材を直接加工する必要があり、製造技術が極めて複雑だ。上海交通大学機械・動力工学学院の趙万生教授の研究チームは8年間の取り組みを経て、一連のコア技術を把握し、「6軸連動デジタル制御放電加工装置」の開発に成功し、これに使用されるCAD/CAMソフトウェアを開発し、同部品の製造に全面的な技術ソリューションプランを提供した。
 このハイエンド製造技術は各国の航空機・宇宙事業用エンジンの製造メーカーの核心的な競争力であり、中国はこれを技術導入により入手することが不可能だ。上海交通大学の研究チームは産学研の緊密な連携により、研究成果の実用化に成功し、中国の戦略的製品の製造の安全性を高めた。
◆宇宙用冷凍庫
上海理工大学、低温記録を更新
 神舟8号、9号、10号の打ち上げ成功により、宇宙飛行士が宇宙医学実験に使用する各種サンプルを保存する宇宙用冷凍庫が宇宙に進出した。これは上海理工大学の張華教授が率いる研究チームの、知恵と汗の結晶だ。
 中国の生物、医療、電子材料・計器、航空・宇宙などの科学研究と生産の発展には、信頼性・安定性・利便性の高い低温装置が必要だ。細胞・骨髄・血液・薬品・サンプル・生物材料などは、-80度、さらには-150度の冷凍装置に保存しなければならなず、中国は長期的に、輸入に依存してきた。海外市場の独占と技術封鎖の局面を打開すべく、張教授の研究チームは中国独自の装置を開発し、ハイアールと協力し設備の産業化を推進した。
 同プロジェクトは初の製品開発から、-25度、-40度、-60度、-70度、-86度、-150度と記録を更新し続け、11シリーズの10数種の製品を開発した。研究チームは2014年8月に、中国で最大規模の低温冷凍庫シリーズの生産拠点を建設し、中国の医療・生物などの科学研究機関の低温冷蔵庫購入コストを約50%削減した。
◆高速鉄道の緊急ブレーキ
同済大学、空力ブレーキを開発
 高速列車の制動(ブレーキ)は、列車の安全運行に直接関連する。空力ブレーキはクリーンな非粘着制動方式で、高速列車の制動技術発展の重要な方向の一つだ。同済大学鉄道・都市軌道交通研究院の韓斌教授は中国南車四方機車車両股フェン有限公司、上海厖豊交通設備科技有限公司と「高速列車空力制動」というコア技術を共同研究し、空力ブレーキを開発した。この国内で初めて開発された空力ブレーキは、列車の天井部に設置され、緊急始動時に開かれる。
同技術は2012年6月に、より高速な列車を目指す試験に使われる列車に取り付けられ、2014年5−6月に滬昆線(上海-昆明)の南昌区画で時速350キロなど特殊状況の運行試験を完了した。同技術は現在、高速列車での使用条件を満たしている。

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