2014年11月17日-11月21日
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四川省成都市、先進的な排水路の遺跡が発見

2014年11月21日

 成都市文物考古研究所はこのほど正科甲巷の成都市第一人民病院跡地で発掘作業を行い、唐・宋の時代の成都の街の遺跡を発見した。これには保存状態の良好な唐朝末期の排水路が含まれる。作業員によると、今回の発掘作業で家屋、排水溝、道路、玉器、貨幣などの重要な生活用品が発見された。これは唐・宋の成都の都市構造および社会・生活の研究にとって、重要な参考的価値を持つ。四川在線が伝えた。
 同研究所は今年6月、基礎の建設を開始しようとしていた第一病院跡地で、定例の発掘作業を行った。作業員は面積約800平方メートルの現場で、北宋・南宋時代および唐朝末期・五代十国時代の堆積層から重要な遺跡を発見した。鼠色の汚泥の中からは、長さ約19.2メートル、幅1.64メートルの排水路が発見された。この排水路は現場のすべての遺跡のうち保存状態が最も良好で、建築規模が最大だった。排水路のレンガ壁には、修築の際にその他の溝とつながる複数の排水口が作られていた。作業員を率いる易立氏は、「これは当時の都市部地下廃水システムの幹線水路だ。層の位置と出土品を見ると、この排水路は唐朝末期・五代十国時代に建築され、最終的に南宋末期もしくは元の初期に使用されなくなったと考えられる。排水路の両側には、レンガを敷いた街道、排水口、街並の構造が見て取れる」と説明した。
 同研究院の王毅院長は、「これらの都市部の下水道(排水路)、街道、家屋などの科学的な計画と合理的な配置から、成都が唐・宋の時代にすでに発達した都市計画と管理を行っていたことが分かる」と述べた。
 作業員は今回の発掘調査で、多くの生活用品と器具を発見した。これらの食器はキョ窯、琉璃厰、磁峰窯、竜泉窯などの異なる産地を持ち、他にも玉器や貨幣が見つかった。王院長は、「成都江南館街唐宋街道遺跡が発見されてから、調査隊は古文書の記録と発掘調査の成果に基づき、この遺跡が商業区であったことを確認した。紅星路広場の辺りが、1000年以上前は商人の集まる繁華街であったことが分かる」と指摘した。

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