2014年11月17日-11月21日
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中国IT業界の巨頭、想像を絶するアイデアを発表

2014年11月21日

 第1回世界インターネット大会が19日、浙江省烏鎮で開幕した。本大会は「相互接続・共有・共同管理」をテーマとする。100以上の国の政治・経済界のリーダーとIT業界の巨頭1000人あまりが、グローバル化を背景とするインターネットの発展と未来のすう勢について議論する。人民網が伝えた。
 19日午前の「国内外インターネットリーダーハイエンド対話」では、馬雲氏、李彦宏氏、雷軍氏、張朝陽氏、劉強東氏らIT界のリーダーが白熱した討論を展開し、当意即妙の発言で人々にインターネットの新たな啓示をもたらした。ここからはIT業界の巨頭の、奇妙奇天烈なアイデアを見ていこう。
◆張朝陽氏(ポータルサイト「捜狐網」の創業者)、永遠の命について語る
――未来のインターネットはどのようなカタチになるか?
張氏:誰もがいつでもどこでも携帯電話、もしくは各種のウェアラブルデバイスを持つ。人とモノの交流、人と人の交流だ。
 人と人の交流は微信(WeChat)やSNSサイト、人とモノの交流は生活のさまざまなシーンで行われる。すべての交流がスマートな要素を秘める可能性がある。当社の検索エンジンで、このようなスマートな要素を提供していきたい。
 今後は演算速度の向上により、ムーアの法則が続く。今後は携帯電話だけでなく、さまざまな装置にチップが搭載されスマート化し、クラウドコンピューティングを利用する。これは想像もできない世界だ。
 現在は無人機による航空撮影が可能で、プロペラの一枚一枚がスマート化されており、さまざまな事を実現できる。ナノテクなど、未来の技術にも期待できる。私たちの世代は永遠の命を手にし、30年内にすべての疾病が治療されるようになるかもしれない。
◆雷軍氏(スマホメーカー「小米科技」の創業者)、スマホと結婚
――人と携帯電話とはどのような関係か?
雷氏:私は携帯電話が人の一部、つまり親しい伴侶のようなものだと感じている。携帯電話と結婚する人も出るかもしれない。
 スマホが普及しており、人々はスマホの利益を享受している。当社は数年前に今後の方針を検討した際に、スマホを人の親しいパートナー、人と世界をつなぐツールと考えた。
 多くの人が、携帯電話の画面を小さいと感じている。私は将来、この世界の至る所にディスプレイが登場すると考えている。携帯電話は携帯可能なパソコンになり、見たいものすべてが自動的に最も近くのディスプレイに映し出される。私はこの判断に基づき、テレビを開発した。私はテレビは携帯電話のディスプレイ、携帯電話はテレビのリモコンだと考えている。
 私はまた、スマートルーターを開発した。ルーターは家庭内で唯一、24時間つけっぱなしにしておくネット接続設備だからだ。当社はルーターにハードディスクと技術を搭載した。私はルーターは家庭用サーバー、家庭内で365日・24時間永遠に休まず稼働する設備と考えている。
 この接続の開始に伴い、未来の携帯電話は私たちの事務所、家庭、個人の多種多様な設備やセンサーと結ばれる。携帯電話は人の一部、親しい伴侶になる。
◆李彦宏氏(検索エンジン「百度」の創業者)、パソコンで結婚のマッチング
――百度の投資対象は?
李氏:当社は主に人工知能に投資を行っている。パソコンがいかに人の脳をまねるか、パソコンが人の脳と異なる作業方法によりいかにして人の脳の知能もしくは能力を越えるかといった研究だ。これには、自然な音声の理解、モードの識別、コンピュータの視覚などの内容も含まれる。いつの日か、パソコンは人の知能を越えるだろう。例えば、劉芳菲(CCTVのキャスター)の写真を撮影するだけで、ネット上に劉氏の画像が何枚あるかを検索できたり、馬雲氏の写真を撮影すれば、結婚相手の最良のマッチングを行ってくれる。これは遠い未来のことのように思われるかもしれないが、実際には間もなく実現しようとしている。

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