2014年11月24日-11月28日
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小型固体燃料ロケット「快舟」、中国の衛星打ち上げ最速記録を樹立

2014年11月26日

 地球観測衛星「快舟2号」は11月21日、酒泉衛星発射センターから打ち上げられ、軌道に投入された。同衛星はハルビン工業大学が開発したもので、主に各種災害の緊急モニタリングを実施し、災害救助に情報支援を提供する。科技日報が伝えた。
 今回打ち上げ任務を遂行した小型固体燃料ロケット「快舟」は、中国航天科工集団公司によって開発された。同ロケットは世界初の衛星・ロケット一体化技術を採用し、中国初の迅速な集積および軌道投入能力を備えたロケットで、中国の衛星打ち上げの最速記録を樹立した。中国の衛星打ち上げツールは液体燃料ロケットから固体燃料ロケットに移り変わり、宇宙に対する迅速な対応能力を初歩的に形成した。同ロケットは突発的な自然災害が発生した場合、もしくは地上観測・通信システムが故障した場合に、衛星の迅速な打ち上げと軌道投入を可能とする。これによって災害情報をスムーズに収集し、災害の被害を減らし、組織的な災害救助を展開することができる。
中国航天科工集団公司の高紅衛董事長(会長)は、「これほど短期間内に、これほど複雑なシステムを宇宙に打ち上げたことはかつてない」と述べた。

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