2014年11月24日-11月28日
トップ  > 科学技術ニュース>  2014年11月24日-11月28日 >  ミクロ環境観測指数、中国で初公開

ミクロ環境観測指数、中国で初公開

2014年11月27日

 国内初のミクロ環境リアルタイム観測ネットワーク「清天朗日指数」が、11月25日に北京で発表された。同指数があれば、地下鉄に乗る時、もしくは街を歩く時に、地下鉄構内やデパート内のディスプレイでPM2.5のリアルタイムの実測値を確認できる。もしくは出勤前にオフィスビルや事務所内の空気の質を確認できる。科技日報が伝えた。
 同システムは米スタンフォード大学のビッグデータ技術の支援を受けて北京睦合達情報技術有限公司が開発したもので、清華大学建築環境検査測定センターの検証を受けた。測定されたPM2.5のデータは、正確に各ビル・車両・部屋で表示される。
 同指数は「大気マップ」を使い周辺データ(大気質指数、空気清浄機総合評価指数、健康影響評価指数、PM2.5、PM10、浄化効果の評価などのデータ)をリアルタイムで形成する。
 中国科学院都市環境研究所研究員の李富勝氏は、「中国は比較的整った大気環境観測システムを初歩的に形成しているが、室内の空気の質に関するデータは局地的でばらつきがあり、統一的なデータネットワークと基準がない。同指数はこの空白を埋めた」と指摘した。

※掲載された記事、写真の無断転載を禁じます