2014年12月01日-12月05日
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記者や弁護士が失業?ロボットが活躍できる10の職業

2014年12月04日

 軍隊から農場まで、ニュースから法律まで、ロボットはすでに多くの業界に進出しており、一部の分野では仕事の速度と質が人間を上回るほどだ。ウォール・ストリート・ジャーナルは、ロボットに仕事を奪われる可能性の高い10の職業をまとめた。中国新聞網が伝えた。
(1)倉庫管理人
 この年末年始のシーズンに、アマゾンは多くの倉庫にロボットの大軍を配備している。ロボットの支援により、1人の従業員は1時間に300個の商品をスキャンできるようになった(以前は100個のみ)。ロボットはさらに、毎日32キロ以上歩かなければならないという、倉庫管理人の苦しみをなくした。
(2)バーテンダー
 ロイヤル・カリビアン社の豪華客船「クァンタム・オブ・ザ・ シーズ」では、カクテルを作ってくれるバーテンダーが人間ではなく、アームを動かす2体のロボットかもしれない。ロボットバーテンダー「Monsieur」は300種類のカクテルをわずか数秒間で作ってしまう。
(3)兵隊
 米陸軍のロバート・コーン将軍は今年1月、2030年までに米国の作戦部隊の4分の1がロボットになると述べた。
(4)薬剤師
 カリフォルニア大学ロサンゼルス校の薬剤室で調剤するのは、人間ではなくロボットだ。コンピュータが処方箋を受け取り、ロボットが薬品の梱包と配布を担当する。同校は、ロボット導入の初期段階で、ロボットが配布した35万の薬剤に一つのミスも生じなかったと表明した。
(5)農家
 IBISWorld社のアナリストのジェレミー・エドワーズ氏は、「土地の調査、農機の運転、農作物の剪定や収穫など、多くの農作業はロボットのほうが効率的だ」と指摘した。すでにぶどう園で枝を切るロボットや、レタス畑で除草するロボットが登場している。
(6)爆発物処理班
 米連邦政府のデータによると、米国には450組の爆発物処理班が存在し、毎年数千件の爆発物関連事件の処理に当たっている。一部の班では作業にロボットを使用し始めている。ロボットはより良く爆弾を処理し、人身事故のリスクを最低限に引き下げることができる。
(7)記者
 近い将来、ロボットは記者の一部の仕事を担当するようになるかもしれない。経済部の記者(特に市場関連情報など、多くの数字を含む記事を書く記者)、データ分析のスポーツ部の記者が、「ターゲット」になる可能性が最も高い。しかしロボットは創造的な書物には適しておらず、小説家やコラムニストは緊張する必要はない。
(8)家政婦
 お掃除ロボットが登場してしばらく経つが、その性能は向上を続けている(特に動物の毛の処理)。アイロボット社は床拭き専門のスクーバ450や、床掃きや排水口の清掃に使えるロボットを生産している。
(9)弁護士アシスタント、文書の調査を中心的な業務とする弁護士
 顧客はロボットならばもっと上手にできる仕事なのに、弁護士とアシスタントに数百万ドル払わなければならない場合がある。例えば文書の調査、天井まで届くような文書の中からある言葉や概念を見つけ出すような仕事だ。ロボットは人間と異なり、この機械的な任務に倦むことはない。
(10)窓口・レジ係
 銀行の支店は維持費が高くつくが、その一部は窓口係の銀行員の人件費だ。ロボットを使うことで、この費用を節約できる。また商店や郵便局のレジ係も、ロボットによって職を奪われるかもしれない。

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