2014年12月08日-12月12日
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上海国際科普産品博覧会、手術ロボットが脚光を浴びる

2014年12月11日

 4日間にわたって開催された第1回上海国際科普産品博覧会(ハイテク製品博覧会)が、8日に閉幕した。大まかな統計によると、4日間で全国各地から延べ8万人弱が会場を訪れた。解放日報が伝えた。
ロボットが手術をするなど、信じられるだろうか?手術ロボット「ダ・ヴィンチ」は、展示会場で名人芸を披露し、人々の懸念を払拭した。巨大スクリーンに映し出された4本のロボットアームは、断裂寸前の人体組織の傷口を、わずか数分間でてきぱきと縫合した。瑞金病院主任医師の彭承宏氏は、「ロボットアームは人の手をはるかに上回る安定性と正確度を持ち、かつ特殊なセンサーが搭載されているので、人体内の器官を傷つけることがなく、手術の傷を小さくできる。患者の術後の回復期間を短縮し、患者の苦しみを大幅に軽減できる」と述べた。
 別のブースでは、スタッフが「ここには上海市内で大気質が最も良い部屋がある。PM2.5の濃度が1立方メートルあたり10μg以下の新鮮な空気を呼吸しよう!」と紹介した。同ブースの部屋に設置されたセントラルエアコンには空気清浄機が搭載されており、気温と湿度を一定に保ち、粉塵を吸引する機能を持つ。ある来場者がタバコを吸うと、部屋の大気質を測定するデジタルパネルには、PM2.5の濃度が1立方メートルあたり200μgを超えたと表示された。空気清浄機を3分間使用すると、部屋からはタバコの臭いが消え、PM2.5の濃度が1立方メートルあたり10μg以下になった。
 同博覧会では、国内初の科学教育スマホアプリ「科普e眼」と連動し、科学技術の内容をより分かりやすく紹介する試みが行われた。来場者は展示会場で同アプリを使い、製品の写真、文字、二次元コード、実物をスキャンすることで、科学教育の知識を閲覧することが可能となった。

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